転がる、ととまる。

しんまい剣術家 忘備録

ぼちぼち忘備録④ 下段は面白い

某月某日

 新陰流を教わり始めてからびっくりしたのが、これまで教わってきた剣術の構えの概念と大きく違っていたことを思い出した。特に下段(無形)構えの取り方が大きく違っていたので慣れるまで少し時間が掛かったなぁ。それまでの構えでは、切先の位置で構えを捉えていたが柄頭となったので新鮮な驚きがあった。下段・中段・雷刀(大上段)と切先の位置が変わるので構えから導きだされる心身の在り方の変化も面白くもある。

 

 下段といえば、外伝勢法も単純明快な動きで奥深く面白い。一打三足からの斬り込みで打太刀を抑えるのは好きな動きの一つなのでもっと精密にできる様になりたいもの。足切りを抑えて返す動きも打太刀とのぎりぎり感があり、剣術をしている感じが強く良い。その他にも下段勢法は、良い動きが沢山あるので技量も理解も深めたい。

 

 合い掛け返しと受け流しと少しずつ動きが明確になってきたかなと思う。始めの頃は言われるがまま何となくよく違いも判らず動いていたので、動きの間違いをよく指摘された。合い掛けは太刀取りにも通じる動きなので、勇気をもって前でしっかり受けられるように。太刀を取る動きが勢法の中に普通にあるので、新陰流を学ばなければ知り得なかったことの一つだなぁ。